認可保育所(認可)ニチイキッズ美濃加茂保育園

ニチイが大切にしていること

おもいっきりSTEAM おもいっきりSTEAM
おもいっきりSTEAM

「おもいっきりSTEAM」とは

東京学芸大学・立正大学との
産学連携により、
「おもいっきりSTEAM」プログラムを
共同開発しました。
子どもたちの
「自ら考えや思いを持ち、表現し
やってみようとする原動力」を、
幼児期から自然なかたちで
楽しみながら育むことを
目的としています。

活動内容

ニチイのおもいっきりSTEAM

遊びや生活の中でSTEAMの各分野(※)を横断的・総合的に触れ、想像、観察による問題の発見、情報収集、分析による問題となる原因の特定、課題の設定、工夫、実践へと至るステップを踏みながら、協働して、創造的に問題を解決する力の素地を養います。
STEAM教育は、ニチイが進める「おもいっきり保育」と重なる部分が多く、この「おもいっきり」の中に幼児の「STEAM」への気づきや活動が広がることを期待しています。

※STEAM教育は、「Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)」の5つの分野を横断しながら、広くつなげて学ぼうとする活動です。

【 おもいっきり、思いを表現するための活動 】

思いを持てる、
思いを表現する

Art
図工、美術、音楽

自分がどうしたいかという思いをもち、自分なりに表現する

おもいっきり、思いを表現するための活動

【 おもいっきり、やってみようという原動力を育むための活動 】

数量でとらえたり、
思いを探せる

Mathematics
算数・数学

数量的に観察したり、インタビューや観察等で情報を集めて処理する

誰かのために
やってみる

Engineering
エンジニアリング

自分の思いを大切にしながら、得られた情報をもとに「誰かのために」やってみる

興味を探したり、
やってみるときに
深く観察できる

Science
理科

自分が興味をもったこと、やっていることを観察する

新しいツールを
使ったり、
目的に向かって
工夫できる

Technology
技術

新しいツールを使ったり、「もっとこうやってみよう」と思ったことを工夫する

「おもいっきりSTEAM」では、全プログラムにおいて「だれかのために」という共通の目的を持ち、活動を展開しています。自身の発想や工夫が、誰かのためになる(エンジニアリング)経験を、子どもたちの中で大切に積み重ねていくことが、本プログラムの特徴です。

おもいっきりSTEAM活動案

活動案の例

「あめふりくまのこ」/5歳児クラス対象

「あめふりくまのこ(作詞/鶴見正夫・作曲/湯山昭)」の歌をきっかけとした表現活動です。楽しく歌うだけでなく、「歌詞」の意味や情景等について、「どうだろう?」と思いやイメージを十分に膨らませ、ペープサートや絵本等、形でも表現することを楽しみます。
好きな色、好きな形で、自由に表現する子どもたち。歌った先に、子どもたちが「自分なり」の想像や表現を楽しむことができる安心した空間と時間を設け、広がっていく子どもたちの表現を丁寧に捉えます。そして、十分に広がった「自分なり」の考えを、今後は「だれかのために」という視点で展開させていきます。「お母さんは、どんな傘が好きかな」「先生は、どんな雨が嬉しいかな」と、他者への理解を深めようとすることで、「だれかのためにやってみよう」とする原動力を育みます。

産学連携による開発

共同開発の背景

近年、AIやロボットをはじめとしたテクノロジーの発展はめざましく、テクノロジー化の進展に伴い、あらゆる人やモノと広くつながる新しい社会へと大きく変化しています。この新しい社会において、子どもたちには「どのような社会を創っていきたいかを考え、その思いを表現する力」が求められており、その力を身に付けるための教育手法として、STEAM教育が世界中で注目されています。
このような社会環境において、ニチイ、東京学芸大学、立正大学は、保育活動の中で「思いを表現する、やってみようとする原動力を育むこと」がSTEAM教育の始まりとして大変重要であると考え、2020年度より共同開発を行っています。

各者の役割

ニチイ

保育園へのSTEAM教育の導入推進/保育現場の視点からの研究参加

東京学芸大学

主にSTEAM教育の視点からの研究参加及びプログラム案の作成

立正大学

主に幼児教育の視点からの研究参加及びプログラム案の作成

プログラム開発責任者コメント

大谷 忠 氏

東京学芸大学大学院教授
東京学芸大学こども未来研究所理事長

大谷 忠 氏

新たな価値を創造する教育としてSTEAM教育が注目されています。新たな価値を創造する教育において、その基盤を造るためには幼児段階から価値創造を生み出すことができる原体験を積み重ねていくことが必要です。このような教育は、ニチイが進めるおもいっきり保育と重なる部分が多く、この「おもいっきり」の中に幼児のSTEAMへの気づきや活動が広がることを期待しています。

大谷 忠 氏

立正大学社会福祉学部准教授
東京学芸大学こども未来研究所理事

山田 修平 氏

本研究が目指す子どもの姿は「こうなってる!と気づき、「こうしてみよう!」と主体的に遊び学ぶ子どもたちです。生活の中にあるたくさんの「STEAMポイント」を子どもと保育者が一緒に見つけ、価値のある遊び学びを体験していく保育内容の開発を目指しています。昨今、保育の質の向上が求められる一方、保育士の働き方改革も求められています。子どもたちの「こうしてみよう」からはじまるSTEAM教育は、保育の質向上と保育者の心身のゆとり、一人一人に寄り添った丁寧な保育につながるものと期待しています。